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Theme 3 : Growing with Society 重点分野3:社会とともに発展する

環境リスクマネジメント

環境リスクマネジメント

環境リスクマネジメント

法規制の遵守と汚染予防

コマツは、国や自治体の法規制を順守し、実測結果の定期的報告や保管等を確実に実施しています。
2018年度は、環境に関する軽微な法令違反(罰金10,000USD以下)が1件発生しました。ロシアの事業所(KMR)にて、下水排水中の鉄濃度が基準を超過しましたが、清掃と管理の強化により対応済みです。
また、環境を汚染するような重大な事故は発生していません。

土壌・地下水汚染

土壌・地下水の調査に関するガイドラインを定め、売却あるいは閉鎖・撤去計画のある事業所については法令に基づいて調査を行い、汚染がある場合は自治体の確認のもと浄化対策を行うことにしています。
また、稼働中の事業所においては、過去に洗浄液などに使用した揮発性有機化合物(VOCs)による汚染の有無を確認するために自主的な調査を行い、浄化対策を進めています。
2005年から国内の事業所でVOCsに関する土壌・地下水の調査を行い、汚染が確認された場合は対策工事を実施してきました。浄化方法はできる限り短期間で浄化できる方法を採用しています。2009年度には小山工場において浄化が完了しました。 その他の事業所では浄化対策の効果を確認しながら作業を継続しています。尚、2018年1月に大阪工場において敷地の一部の土中に含まれる廃油から低濃度PCBが検出されましたが地下水への影響や工場外への流出はなく、揚水施設を増設して油分除去を強化するとともに土壌入替等の対策を実施しています。
今後も、確実に浄化作業を推進していくとともに、敷地外へ基準を超えた地下水が流出していないことを確認するために、敷地境界での定期的な地下水のモニタリングを継続していきます。

主な土壌・地下水の浄化状況

事業所名 浄化方法 浄化状況
粟津工場

掘削除去、土壌ガス吸引
揚水曝気、バイオレメディエーション(※1)

浄化中

小松工場跡地

掘削除去、揚水曝気
バイオレメディエーション

浄化中

大阪工場

土壌ガス吸引、エアースパージング
揚水曝気、バイオレメディエーション

浄化中

湘南工場

掘削除去、揚水曝気

浄化中

栃木工場

掘削除去、バイオレメディエーション

浄化中

  1. バイオレメディエーションとは、微生物などを用いて有害物質で汚染された土壌などを有害物質を含まない元の状態に戻す処理のことです。
  • 郡山工場・技術イノベーションセンタ(平塚)・テクノセンタ(伊豆)・実用試験部(大分)は調査の結果、汚染はありませんでした。

PCB廃棄物の管理

変圧器や蛍光灯の安定器などのPCB廃棄物は、PCB特別措置法や廃棄物処理法に基づき、適正に保管・処理しています。
低濃度のPCB廃棄物も含め、引き続き計画的に処理を進めていく予定です。

環境管理部, 株式会社ディ・エフ・エフ

化学物質の管理と汚染予防

化学物質の管理・汚染予防

PRTR対象物質の低減

2018年度の取扱量1トン以上(特定第一種は0.5トン以上)のPRTR(※)対象物質は27物質で前年度と同じです。
PRTR対象物質は、キシレン、エチルベンゼン、トルエンの3物質が、コマツ及びコマツグループ生産事業所の排出量の約93%を占めています。またそのほとんどが大気への排出となっています。
2018年度は各事業所でPRTR第一種指定化学物質の含有の少ない塗料、シンナーへの切り替えが進み、生産量が増加している割にはキシレン、エチルベンゼン、トルエンの取扱量は2017年より削減しております。
今後共PRTR第一種指定化学物質の含有の少ない塗料への切り替え、シンナー、塗料のハイソリッド化、塗着効率向上、塗膜厚の減少に努めていきます。2018年度の排出量は前年度より約5%削減いたしました。

  • PRTR:「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)に基づく届出制度

VOC排出量の低減

コマツキャブテックの新塗装ライン
コマツキャブテックの新塗装ライン

VOC排出量の大部分はキシレンやエチルベンゼンなど塗料に含まれるVOCです。
2018年の排出量は前年よりやや増加しましたが、VOC排出量の生産金額原単位は2005年度比50%削減を維持しています。

中国環境規制への取り組み

中国では、2017年度から大気汚染(特にPM)対策として、工場の生産停止が発令されるようになりました。コマツの生産事業所が稼働している地域については、山東省済寧地区で2017年から、江蘇省常州地区で2018年から大気汚染の状況に応じて工場停止が発令されるようになりました。2018年度は、一律規制ではなく、環境対応の進んだ企業には規制緩和が適用されました。中国のコマツの工場では、溶接で発生するススの回収処理装置を設置したり、塗装で発生するVOCの処理装置を設置するなどの改善を進めました。その結果、対象地域のコマツの4工場の内、3工場が規制対象外と認定され、操業停止日数が大幅に削減されました。残る1工場についても、2019年度に規制対象外となるよう改善と認定取得を進めます。また、山東省のコマツの工場(KSC)では、市の提案により協力企業や地域の企業約80社を、KSCに招いて環境対応交流会を実施し、コマツの対策内容を説明し高い評価を得るとともに地域の環境改善にも貢献しています。

PRTR対象物質の排出量・移動量の構成

第三者保証チェック

国内グループ生産事業所

  • 各カテゴリーの小数点以下の数値の関係で合計が合わない場合があります。

PRTR対象物質の大気への排出量

第三者保証チェック

国内グループ生産事業所

VOC排出量

第三者保証チェック

国内グループ生産事業所

環境管理部, 株式会社ディ・エフ・エフ

環境負荷物質削減・欧州規制(REACH)への対応

環境負荷物質削減・欧州規制(REACH)への対応

海外の環境保全の高まりに対応し、コマツは早期からアスベスト、鉛などの環境負荷物質削減に取り組んできました。1999年度には、化審法の禁止物質や各国規制の禁止物質をベースに、使用禁止物質、使用制限物質を定め、環境負荷物質のトータル管理を開始しました(下記「製品への使用禁止・使用削減対象の環境負荷物質」参照)。
昨今はREACH※1対応をベースとして、使用制限物質の見直しと削減または禁止を推進しています。サプライヤーの協力のもとに、製品中の負荷物質の管理強化のための管理システムを導入し国内、欧州法人で運用開始し、その他海外現地法人でも運用を進めています。
このシステムを利用して現EU向け輸出車・EU現地法人生産車のみならず、新規開発機種に対しても確認を実施、さらに継続的に登録される追加SVHCに対しても、都度再確認を実施しています。
現在、SVHCは197物質ですが、半年毎に追加され、将来は1500まで増えるといわれ、もれなく管理するため、ルーチンワークフローを作成しています。

環境負荷物質管理システム

製品への使用禁止・使用削減対象の環境負荷物質

ランク 物質名
禁止

17

  • 6価クロム
  • カドミウム
  • 水銀
  • PBB/PBDE/HBCDD
  • 3置換有機錫化合物
  • 6ふっ化硫黄(※3)
  • PCB
  • アスベスト
  • 特定フロン/代替フロン(HCFC)
  • トリクロロエチレン
  • トリエタノールアミン
  • ヘキサクロロベンゼン
  • PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸化合物)
  • RCF(耐火性セラミックファイバ)(アルミナ/シリカ系)(※3) 
削減
(限定使用)

15

  • ひ素
  • セレン
  • 代替フロン(HFC)
  • 特定フタル酸エステル(DEHP/DBP/BBP/DIBP)(※2)
  • 特定塩素系難燃性処理剤(TCEP)
  • 特定多環芳香族炭化水素(PAH)
  • メタノール
  • DZ
  • BNST
  • DOTE
  • UV327
REACH規制
高懸念物質
(SVHC)

(197)(※4)

コマツの製品に使用している可能性がある以下の物質は管理対象。

  • DEHP/DBP/BBP/DIBPなど(5物質)
  • HBCDD/DBDE/トリスりん酸(2-クロロエチル)
  • RCF
  • 特定鉛化合物(4物質)
  • DOTE
  • UV327
  1. REACH(Registration, Evaluation, Authrisation and Restriction of Chemicals): 「化学物質の登録、評価及び認可に関するEU規則」
  2. フタル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ベンジルブチル、フタル酸ジイソブチル
  3. 規制動向により制限強化
  4. 2019年4月時点の物質登録数(随時更新),コマツ建設機械・産業車両に該当しない物質を含む
環境管理部, 株式会社ディ・エフ・エフ

水リスク対応

水リスク対応

コマツグループでは、地球環境基本方針をもとに

  1. 水の使用量(投入量)削減とリサイクル(循環)の推進
  2. 水質保全を中心にした活動

を展開してきました。
しかし、異常気象の頻発や社会的要請(2015/1ダボス会議で水危機リスク第一位等)を受け、2015年度下期より新たに「水に関するリスク評価会」を立ち上げ、半年にわたって検討を重ね、国内外の主要な事業所を対象に「水リスク調査」を実施しました。
具体的には大雨、洪水、排水汚染など7つの項目に対し、発生確率、対処の難しさ、影響の大きさなどで点数付けを行い、主要な事業所におけるコマツ固有のリスクを特定し、補助的にアキダクトを使用することで客観的な水リスクとしました。

水リスク調査結果
(グローバル45事業所 / 部門にて2016年1月実施)

コマツグループとしての水リスク
  1. 大雨による操業 / 事業への影響
  2. 排水による汚染リスク
  3. 河川氾濫によるサプライチェーンへの影響

上記結果に基づき、2016年度より従来からの活動を進めるとともに、水に関する問題がコマツグループの事業へ及ぼす影響を最小限となるよう、コマツグループの水に関する方針として、新たに「水リスク低減活動」を推進しております。

国内事例(小山・栃木工場)

大雨対策として、構内100mm/h降雨でも、1時間分の貯水を可能とする3つの貯水池と大雨送水管、地下貯水タンクを設けるとともに、雨水溝を拡張している。
また、敷地外に流さないように止水壁、止水板を設置している。

貯水池は、結果として周辺地域の排水能力不足にも貢献している。

  1. 小山工場20,000トン、10,000トン、4000トンの3つの貯水池(実施済)
  2. 栃木工場12,000トンの貯水池(建設中)

海外事例(KI:コマツ インドネシア)

河川氾濫水がKI敷地内に入ることを防止する下記のような対策が講じられている。

  1. コンクリート壁の設置
  2. 従業員の非常扉設置
  3. 水門の導入
  4. 新しい排水設備設置
  5. 排水ゲートの導入
  6. 洪水用ポンプ設置

また、主要サプライチェーン(みどり会)にも「水リスク調査」を実施済で、2017年度から「水リスク低減活動」にご協力いただいています。

 

環境管理部

海外現地法人における環境リスクの予防

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KRCCでの監査の様子

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海外CR監査の実施

コマツは海外現地法人におけるリスク予防のため、2007年度より計画的にコンプライアンス・リスク監査(CR監査)を行っています。

インドネシアおよびブラジルの現地法人での環境監査

KRCCでの監査の様子

2018年度は、インドネシア(KI、KUI)とブラジル(KDB、KRCC)で環境CR監査を行いました。
監査は、事前に現地法人で作成した自主チェックシートを入手・確認し、国内のマザー工場の環境担当者の支援のもとに行っています。インドネシア・ブラジルともに、環境リスクにつながるような大きな問題はなく、環境負荷低減活動に積極的に取り組んでいました。今後も、監査のフォローアップを行うとともに、他地域の現地法人においても環境監査を行っていきます。

過去の環境監査

年度 地域 年度 地域

2007

中国

2013

アメリカ

2008

2014

アメリカ・ブラジル

2009

タイ・インドネシア

2015

タイ

2010

インド

2016

インド・インドネシア

2011

ブラジル

2017

ロシア・中国

2012

ロシア・チェコ

2018

インドネシア・ブラジル

環境管理部, 株式会社ディ・エフ・エフ