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みどり会会員企業への支援(環境)

【変更あり】えー22, C-2_みどり会会員企業への支援 (環境)_EMS認証取得と環境監査

みどり会会員企業への支援(環境)

1.環境マネジメント認証取得支援と環境監査

日本および中国のみどり会企業全社に対し、ISO14001やエコステージなどの環境マネジメントシステム(EMS)の認証取得を要請し、取得のための指導・支援を行ってきました。日本では対象156社全社が認証取得済みで、2018年からは更新状況の確認を実施しています。中国においても全60社の取得が完了しました。
残りの欧米とタイのみどり会企業に対しても同様の認証取得を推奨しており、2024年度末までにみどり会全体で95%の取得(商社を除く製造業全社が対象)を目指しています。

日本みどり会企業では既に認証取得後10年以上経過しましたが、安全衛生活動と同様、各社の事業活動の中への定着状況をフォローしていくことが重要です。その対応として、みどり会の外注企業を対象に環境監査を2021年から開始し、2022年までに4社の実地監査を実施しました。環境関連法規の遵守状況等の書面審査と、各社事業所の現場実査を通じて、各社のEMSが現場に定着しているかどうかを評価し、以降の改善支援につなげることを目的にします。2022年度からは、チェックシートによる自主確認を日本のみどり会外注企業全社に拡大するとともに、環境法令に関する勉強会を開催しました。今後も、リスクの予想される企業を主体に実地監査も増やしていきます。

環境監査

現場確認風景
現場確認風景
帳票類確認風景
帳票類確認風景

みどり会企業のEMS認証取得状況(2022/4月末時点)

地域 会員企業数 取得企業数(社数) 取得率
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2024年
目標
2024年
目標
2022年
実績
日本 156 156 156 156 156 156 156 156 100% 100%
中国 60 53 55 57 58 60 60 60 100% 100%
タイ 31 N/A 16 16 18 20 65% 58%
北米 44 19 19 19 19 27 27 40 91% 61%
欧州 42 29 29 32 34 34 35 39 93% 83%
333 257 259 264 283 293 296 315 95% 89%
CSR室, 環境管理部, 調達本部

えー23, C-3_みどり会会員企業への支援 (環境)_気候変動への対応~サプライチェーンでの温暖化効果ガス

2. 気候変動への対応: サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量削減

コマツは2030年度までのESG中期目標として、製品・生産(Scope1,2)におけるCO₂排出量50%削減(対2010年)を掲げて改善活動を進めています。一方、近年では自社事業に係るサプライチェーン全体でのCO₂排出量削減も重要視されており、Scope1,2以外の間接的なCO₂排出(Scope3)のうちの10%程度を占める協力企業でのCO₂排出量削減にも取り組んできました。東日本大震災後の電力需給の逼迫と電力コストの急上昇への対応として、2012年から2016年にかけて、日本みどり会外注系96社を対象に、対2010年比15%以上の電力使用量削減を目標に、みどり会の部会活動を活用して当社での改善事例を水平展開しました。生産量の大きな変動や新規設備投資等による比較障害はあるものの、2016年度末までにほぼ目標を達成しました。本活動を契機に独自の全社展開を徹底した結果、ECCJ省エネ大賞を受賞した協力企業も出ています。2017年以降は各社の自主改善にて電力原単位レベルの維持・改善を図っています。電力に加え、重油・ガスなどエネルギー全般を含めたCO₂排出量削減についても、2019年から、まず排出量の多い鋳鍛造・熱処理企業から成る上位10社を対象に、具体的な改善支援を進めてきました。また、2023年度より日本みどり会156社全社に対しても、SBTに準拠した中長期の削減目標設定並びに具体的改善への取り組みを要請しています。特にそれと共に、みどり会外注系企業93社については、2030年度までに2022年度比原単位ベースで20%のCO₂排出量削減を共通の目標に設定し、CO₂排出量削減活動を開始しました。活動開始に伴い、2022年度には、最新の当社改善事例集を展開しました。また、当社の改善推進部門とみどり会部会活動が連携した技術交流会等を通じて、引続きCO₂削減を推進していきます。各活動の進捗状況については、定期的なCO₂排出量調査及びSAQアンケートにてフォローしていきます。

みどり会93社の電力使用量推移第三者保証チェック

Changes in electric power consumption(Midori-kai 93 companies)

みどり会93社のCO2排出量推移第三者保証チェック

Change in CO<sub>2</sub> emissions(Midori-kai 93 companies)

CSR室, 環境管理部, 調達本部

【変更あり】えー24_みどり会会員企業への支援 (環境)_水リスクへの対応 

3. 水リスクへの対応

日本みどり会のうち96社135事業所に対し、前述した浸水や津波リスクに加え、立地環境、取排水の能力・実際量・水質などを含む水リスク全般の把握と対応状況について調査するとともに、Aqueductによる確認チェックも実施しています。
その調査を受けて、2017年度から水使用量の削減活動を行っています。上水使用量の多い10社をモデル企業として2021年度までに15%の削減を目標に、コマツ改善事例の紹介、実地訪問での改善アドバイスなどを通じて活動を推進し、2018年度に目標を達成しました。以降は、自主活動として定期的に使用量の推移を確認するとともに当社ならび10社の活動事例を取りまとめた改善事例集の配布を通じて、他のみどり会企業へも活動を展開しています。また、2020年度からは、環境監査を通じて、水質汚濁法等、水に関する法令の遵守状況についても確認をしています。

水リスク調査の様子

上水使用に関する、みどり会上位10社の使用量推移

みどり会上位10社の上水使用量推移
CSR室, 環境管理部, 調達本部

えー25_みどり会会員企業への支援 (環境)_中国での環境規制対応

4. 中国での環境規制対応

中国での規制対応例(大京機械山東有限公司:溶接ヒューム用集塵機・排気ダクトの設置)
CSR室, 環境管理部, 調達本部

【変更あり】えー26_みどり会会員企業への支援 (環境)_生物多様性

5. 生物多様性への対応

中国(山東省済寧市)での桜植林活動

コマツは2011年に「コマツの生物多様性宣言」を公表し、事業活動を通じた環境負荷低減と社会貢献活動による保全への取り組みを掲げています。国内外のみどり会会員企業には当社の方針に賛同をいただき、当社と共同して各地で環境保全等の地域貢献活動に取り組んでいます。また、各社がその立地する地域の状況に応じた独自の取り組みも進められるよう、2021年度から実施した教育を通じて各社へ働きかけるとともに、各社の取り組み内容についても毎年報告を受けています。

石川県小松市遊泉寺銅山跡地の整備・環境保全への支援

遊泉寺銅山跡整備進捗状況
CSR室, 環境管理部, 調達本部