建設機械をはじめとしたコマツの製品は、自然災害が起きた際の復旧・復興で必要とされる場面も少なくありません。
有事の際は現地の状況を迅速に把握し、被災地が必要としている機材の提供など、実質的な方法で災害復興を支援しています。最新の支援内容は以下の通りです。
2024年1月、石川県能登半島を震源とする地震が発生し、甚大な被害が発生しました。
コマツは、被害の甚大さに鑑み、被災地に対して義援金として総額6億円(石川県:5億円、富山県:1億円)の緊急支援を行いました。また、被災地自治体の要請に沿った形で、建設機械やフォークリフトなどの機材の無償貸与および被災した協力企業への人的支援を含めた支援を継続的に進めています。
加えて、コマツおよび全コマツ労働組合連合会が共同でコマツグループ社員から寄付を募集し、その金額に会社として上乗せするマッチングを行い、被災したコマツグループ社員ならびに協力企業・販売代理店の支援も行いました。
コマツは、1921年5月に石川県小松市で創業し、今日まで石川県、富山県で合計4か所の生産拠点において操業を行うほか、地元の多数の協力企業および販売代理店と連携し、同地域に深く根ざした事業活動を展開してまいりました。地域社会との共生を目指す精神は創立時から受け継がれています。
今後も、一刻も早い被災地の復旧に役立てるよう、必要な支援を継続してまいります。
2023年9月、モロッコにおいて内陸部を震源とする強い地震が発生し、リビアでは暴風雨による大規模な洪水が発生しました。
コマツは、被災地復興を目的として、現地法人であるKomatsu Europe Internationalより計7万ユーロ相当の支援を決定し、モロッコにおいては、現地代理店Stokvis社を通じ政府機関(Ministry of Equipment and Water)に対して建設機械を寄贈しました。また、リビアにおいては、ベルギー赤十字社を通じ義援金の寄付を行いました。
被災された皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます。
日本において、これまでコマツは地震を中心に被災地支援を行ってきましたが、近年増加傾向にある風水害においては、限られた地域・集落に被害が集中することが多く、きめ細かな対応が行き届かないケースもありました。
コマツは機材・物資の提供をはじめとする支援を、以下のとおり実施しています。
OPENJAPAN(本部:宮城県)は、建築・土木の専門技能を保有するボランティア集団であり、日本各地で発生する災害現場にいち早く駆け付け、被災住宅の片づけ・清掃や復旧、復興などを行っています。ボランティアメンバーの多くは豊富な建設車両の操作技能を保有していますが、災害復旧には相応のノウハウも必要であり、日頃の訓練を通じ、安全で効果的な復旧・復興事業を目指しておられます。
甚大な被害を受けた宮城県丸森町からの要請を受け、現場の方々のニーズをお聞きした上で、コマツは、丸森町における復興支援活動から、さらに今後の訓練にも役立てられるよう、OPENJAPANに対しミニショベル「PC30MR」1台(中古機)、ならびに丸森町での活動に必要な重機のレンタル・燃料、必要な資材(ブルーシートや吊り具など)の費用を寄付しました。