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環境活動の考え方及び推進体制

A-1_環境方針

 

環境活動の考え方及び推進体制

私たちコマツは、持続可能な社会の実現を図りつつ事業活動を進めるにあたり、コマツグループの環境保全の基本方針を明確にし、積極的に環境保全活動を推進しています。

コマツ地球環境方針(2022年6月改定)

基本理念

1. 持続可能な発展への貢献

人類は、豊かで快適な社会を発展させるとともに、かけがえのない地球環境を健全な状態で次の世代に引き継いでいかなくてはなりません。私たちコマツは、環境保全活動を経営の最優先課題の一つとして位置付け、あらゆる事業活動において、先進の技術をもって環境保全に取り組みます。また、2050年までにCO2の排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルを目指し、ものづくりや製品から排出するCO2の削減、循環型社会構築への取り組みによって持続可能な発展に貢献します。

2. エコロジーとエコノミーの両立

私たちコマツは、エコロジー(環境に優しい)とエコノミー(経済性に優れている)の両立を追求し、お客さまに満足いただける優れたものづくりを行います。商品の生産から廃棄までのライフサイクル全体の環境負荷が最小限になるように努めるとともに、燃費の改善や作業現場の効率向上、循環型事業など、経済性にも優れた商品、サービス、ソリューションを提供するために、常に技術革新に取り組みます。

3. 企業の社会的責任

私たちコマツは、それぞれの事業所の立地している地域法令の遵守はもとより、地球環境および各地域の環境課題を踏まえた自主基準を制定して環境保全を推進します。また、各地域の環境活動への参加や、社会への環境関連情報の開示に努め、ステークホルダーとの緊密なコミュニケーションを図ることによって、企業の社会的責任を果たすとともにより良い地球と未来の実現を目指します。

行動指針

1. 地球環境問題への取り組み

私たちコマツは、事業活動が地域および地球規模の環境問題と深く関わりがあることを認識し、以下の取り組みによって持続可能な発展および気候変動の緩和と適応に貢献します。

1)気候変動への対応

コマツの事業活動における全ライフサイクルで使用するエネルギーおよび排出する温室効果ガスを削減します。
また、自社の拠点、自社の製品使用時におけるCO2排出量の削減にとどまらず、お客さまの現場施工の最適化により社会全体のCO2削減にも積極的に貢献します。

2)循環型社会の構築

事業プロセスを通じて、材料・水などの地球資源の投入量を極力削減し、それらの循環を可能な限り推進するとともに、すべての事業領域での廃棄物削減の徹底を図ります。
また、植林・育林・伐採の循環型林業を支える林業機械事業や、コンポーネントを再生・再利用するリマン事業にも取り組み、循環型社会の構築に貢献します。

3)大気・水環境などの保全および化学物質管理

水質保全、大気汚染防止、騒音振動防止などについて、地域の法令はもとより自ら制定した基準も含め遵守します。
また、事業活動の中で使用する化学物質の確実な管理を行うとともに、有害な可能性のある化学物質は継続的に削減・ 代替に努め、可能な限り使用を中止します。

4)生物多様性への対応

生物多様性を地球環境の一つの重要課題と認識し、事業領域全体で生物多様性への影響を評価・把握・分析し、影響・効果の高い施策から優先して取り組みます。

2. 環境マネジメントシステムの構築

コマツおよび主要な関係会社は環境マネジメントシステムを構築し、環境活動の維持・向上を目指します。その他の関係会社・協力企業においてもこれに準じた体制を整備し、グループ全体での環境負荷低減に取り組みます。
また、中期経営計画に基づき設定された中長期目標に則り、グループ各社・各事業所はそれぞれの中長期目標を設定し、具体的な活動計画を策定・推進します。目標や活動計画及び活動状況は、トップマネジメントが定期的にレビューし、継続的な改善に取り組みます。

3. 環境教育および環境コミュニケーション

私たちコマツは、一人ひとりの環境意識の向上が大事であると考え、全従業員への環境教育・啓発活動を積極的に推進します。
また、グループ各社、各事業所の環境関連情報を収集し、事業活動全体の情報公開に努め、お客さま、従業員、地域社会、協力企業など、コマツを取り巻くすべてのステークホルダーとの積極的な対話を深め、環境コミュニケーションをより充実させます。

  • 本方針の内容はサステナビリティ推進委員会にて承認されています。
環境管理部

A-3_環境管理体制

 

環境管理体制

コマツグループは、気候変動を重要な経営課題の一つとして事業戦略上の目標に織り込んでいます。
サステナビリティ推進委員会・リスク管理委員会が委員会ごとに気候変動に関する議論を行い、戦略検討会へ提言・ 取締役会に報告することで、適切に監督される体制を整備しています。
また、執行役員ミーティングは、目標に関する進捗管理の機能を果たしています。

気候変動を含む環境関連の報告・検討体制

気候変動を含む環境に関する主な議題

会議名 議長 気候関連に関する主な議題
取締役会 取締役会長
  • 2050年カーボンニュートラル審議 
  • サステナビリティ基本方針策定
  • 新中期経営計画策定 
  • サステナビリティ推進委員会の報告
  • 研究、開発、商品企画、CTOの報告
  • 生産・調達の報告
  • 中期経営計画の進捗状況報告
戦略検討会 代表取締役社長
  • 低炭素製品の開発戦略
  • マイニングビジネスの成長戦略
  • 林業機械事業の成長戦略
  • スマートコンストラクションの成長戦略 
  • 主要生産工場の成長戦略
  • サステナビリティ推進委員会の報告
  • リスク管理委員会の報告 
執行役員ミーティング 代表取締役社長
  • 商品開発の進捗状況(気候変動関連のKPI含む)
委員会名 委員長 気候関連に関する主な議題
サステナビリティ推進委員会 代表取締役社長
  • ESG課題への取組み
  • CSR活動報告
  • 重点活動・KPIに関する事項の報告と審議
  • 環境方針の改訂 
リスク管理委員会 総務管掌役員
  • 自然災害リスクへの対応報告
CSR室, 環境管理部

A-2_中長期目標

 

中長期目標と進捗

コマツは、2022年度から新たな中期経営計画を掲げて活動を進めています。新たにESG目標を設定し、成長戦略による収益向上とESG課題解決の好循環で持続的成長を目指すことを示しました。
2030年目標では、製品稼働時、および生産におけるCO2排出50%削減を目指します。また、新たな指標として、2030年までに再生可能エネルギー電力比率(RE比率)50%を目指すこととしました。
その他の指標を含めた、2030年目標は以下のとおりです。

中長期目標

区分 適用 対象 指標 基準年 2030年 目標 進捗
(結果)
2022年度
製品 建設機械
鉱山機械
林業機械
など
CO2 燃料消費 2010 50%削減 21%削減
生産 国内外生産事業所 CO2 原単位改善率 2010 50%削減 43%削減
電力 使用電力に占める再エネ電力比率 - 50% 17%
原単位改善率 2010 2024年目標:70%削減
2030年目標:検討中
69%削減
廃棄物 原単位改善率 2010 40%削減 38%削減
物流 国内 CO2 原単位改善率 2006 39%削減 39%削減
海外 CO2 原単位改善率 2011 22%削減 17%削減
外部評価 - - 外部評価指標 - CDP Aリスト(Climate,Water)
DJSI 選定 など
CDP
Climate:A
Water:A
DJSI 選定
  • 水投入量の2030年目標については、これまでの目標(2010年に対して水投入量原単位を60%削減)を達成しましたので、新目標を検討中
CSR室, 環境管理部, コーポレートコミュニケーション部, 情報戦略本部, 株式会社ディ・エフ・エフ, 生産本部, 調達本部, 開発本部, 建機マーケティング本部, ライフサイクル事業部

A-4_ISO14001認証取得の状況

 

ISO14001認証取得の状況

ISO14001:2015
国内統合認証書

ISO14001統合認証

環境保全への体系的な取り組みを強固にし、マネジメントの質を高める目的で環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証取得を積極的に推進しています。

《コマツのISO認証取得状況》
1997年~ 国内外の生産事業所で個別に認証取得を開始
2008年 コマツ国内グループで統合認証を取得
2015年 海外の主要な生産事業所で100%認証取得を達成
2018年~ 国内統合認証に営業・サービス部門を追加
2018年 コマツカスタマーサポート
2019年 コマツ産機 オフィス4拠点(名古屋、大阪、広島、福岡)
2022年 コマツ産機 関東オフィス追加

  • KMCはISO認証取得を進めているところで、現在はKMCまたはコマツ本社からの専門員による内部監査を行っている。

国内統合認証範囲一覧

海外事業所 認証取得拠点一覧

環境管理部