社員が持てる力を最大限に発揮するためには、仕事と生活のバランスをとること、家庭の充実が不可欠であることは言うまでもありません。コマツでは社員の「ワークライフバランス」を考えていくうえで、総実労働時間の削減と、制度の整備という両方の側面から取り組んでいます。総実労働時間の削減についてコマツは労働組合と協調し、年間2,100時間未満、年次有給休暇全員18日以上取得という具体的数値目標を掲げています。また、法令(36協定)遵守を基本とした中で、効率的な働き方の実現に向けた取り組みを進めています。2018年度より、勤務間に10時間の休息を設ける「インターバル制度」を導入し、「安全・健康」な働き方を推進しています。
また育児休業、短時間勤務などの制度を整えることは、働きやすい職場であることの条件の一つです。コマツでは2007年に厚生労働省の次世代育成支援企業認定マーク「くるみん」を取得し、その後も社内にて「次世代育成支援研究会」や「少子高齢化関連施策研究会」を発足させ、育児支援制度の拡充に継続して取り組んでいます。2011年に育児休業期間の延長(最大3年まで)、2018年に配偶者の転勤による休職制度の新設といった制度拡充に加え、育児をしながらモチベーション高く働き続けられるよう、育児短時間勤務や育児休業期間に応じてきめ細やかに目標設定や評価を実施するなどの人事評価制度の見直しを行っています。
また、介護に従事しながら働く社員のサポートについても注力しており、2013年には経済的支援として介護休職中に受給できる介護休業手当を導入し、2014年からは育児と介護に従事する社員を対象にした在宅勤務を導入しております。今後も、社員が適正なワークライフバランス=会社生活と家庭生活の両立を実現できるよう、取り組んでいきます。
制度・施策名 | 内容 | |
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養育支援 | 養育休業制度 |
出産から保育園入園まで最大3年間取得可能。また、配偶者の転勤等による小学校3年修了までの子の養育のため最大3年間取得可能 |
短期間勤務 |
小学校3年修了までの子の養育のため、1日最大3時間の労働時間短縮 |
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在宅勤務制度 |
小学校3年修了までの子を養育するため、在宅での勤務が選択可能 |
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養育サービス・経費補助 |
保育園入園前の2歳までの乳幼児の保育料の一部補助(月額1万円) |
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看護休暇 |
看護が必要な小学校3年修了までの子ども1人につき年間5日、2人以上であれば年間10日(有給) |
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介護支援 | 介護休業制度 |
家族の介護のため最大3年間取得可能(分割取得可) |
短時間勤務 |
1日最大3時間の労働時間短縮(分割取得可) |
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在宅勤務制度 |
家族の介護のため、最大3年間在宅での勤務が選択可能 |
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介護休暇 |
要介護家族1人につき年間5日、2人以上であれば年間10日(有給) |
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その他休暇制度 | ライフサポート休暇 |
私傷病・出産・養育・介護のために利用できる休暇(有給)で、毎年5日を新規付与。最大40日まで積立可。 養育の場合は中学3年修了までの子の学校行事にも利用可 |
リフレッシュ休暇 |
社員のリフレッシュを目的とした連続5日間の年次有給休暇取得促進 勤続15年、25年、35年の年には新規に連続5日間の年次有給休暇と旅行引換券付与 |
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ボランティア奨励制度 |
長期有給休暇として最大2年間、短期特別休暇として年間12日取得可能 |
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配偶者転勤帯同休職制度 |
配偶者の1転勤につき、最大3年間取得可能(社員1人につき、1回までの取得) |
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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産休取得者数 |
59人 |
63人 | 59人 |
育休取得者数 |
120人 |
137人 | 161人 |
うち男性 |
15人 |
23人 | 43人 |
うち1週間内 |
0人 |
1人 | 3人 |
養育休業復職率 |
97.5% |
98.6% | 99.4% |
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|
介護休業取得者数 |
4人 |
7人 | 5人 |
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|
付与日数 |
20.0日 |
20.0日 | 20.0日 |
取得日数 |
19.4日 |
19.5日 | 19.9日 |
取得率 |
96.8% |
97.5% | 99.3% |
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|
制度利用者人数 |
71人 |
92人 | 58人 |
休職者数 |
0人 |
0人 | 0人 |